人間ドックのコースが一新されました
医師 若杉慎司
人間ドックは通常、特定健診(高血圧、脂質、糖尿病などのメタボリックシンドロームの有無を診る)とがんドック(胃がん、大腸がん、肺がん、乳がんなどを診る)を同時に行うものです。
がん検診は早期診断を目指し胃がんはレーザー胃カメラで、肺がんは胸部CTで、乳がんは乳腺超音波で行っています。
人間ドックは施設により内容が異なります。東京人間ドッククリニックの特徴は診断能力の高い検査を行い、当日に重要な検査の結果をお伝えします。また、医師みずからが、エコーやCTなどの各種検査を担当し、受診者様、お一人お一人に健診のポイントを解説した「健康の教科書」をお渡した上でがん・生活習慣病の原因やリスクなどを時間をかけて丁寧に説明致します。
「胸部CT付き人間ドック」が標準の人間ドックになります。
胃がんの早期発見のためには「胃カメラ付き胸部CT人間ドック」が有用です。
現在は新型コロナ感染症に配慮し胃カメラは自粛規制で行っておりません。規制解除となり胃カメラを施行できるようになりましたらお知らせいたします。
すでに胃カメラを受けていたり、胃カメラが苦手な方には「シンプル人間ドック」をおすすめします。
50歳以上の方には数年に一度「プレミアム人間ドック」をおすすめします。PETまたは全身MRI(ドゥイブス)でがんの早期診断を図り、頭部MRIでくも膜下出血の原因である脳動脈瘤の有無や細い脳動脈の状態を把握することが期待できます。
(女性の方へ)
有料オプションとなりますが、乳腺超音波検査をおすすめします。乳がんは女性の11人に1人、年間9万人が発症し、発症数は1位です。乳がんの診断には30代までは乳腺超音波検査が、40代からはマンモグラフィーが有用です。公的には30代は自治体のがん検診の対象にならず、40代以上ではマンモグラフィーのみが無料か低い費用で受けられます。30代から乳がんは発症しますので当院で受けていただき、40代以上は自治体でのマンモグラフィーに当院超音波検査を追加していただくのが望ましいです。